第九章 眠りこけた意識の人間

眠りこけた意識の世界こそ、地獄の世界に他ならず、眠りこけた意識から覚醒した意識の変身こそ、地獄と天国の概念に他なりません。
従って、
天国と地獄の概念とは、
せっかく生まれ落ちた際には、覚醒した意識であったのが、歳を重ねるたびに眠りこけた意識に変節することこそ、天国と地獄の概念なのです。
では、
われわれ人間社会は、地獄と天国の概念なのでしょうか?
若しくは、
われわれ人間社会は、天国と地獄の概念なのでしょうか?
実は、
われわれ人間も本来は覚醒した状態で生まれてきたのですが、大人に成長していくにつれて、眠りこけた意識に変わっていったのです。
まさに、
地獄と天国の観念から、天国と地獄の概念へと変わっていったのです。
まさに、
天国が実在で地獄は天国の不在観念から、地獄が実在で天国は地獄の不在概念に変わっていったのです。
そして、
天国が実在で地獄は天国の不在観念は、自然社会や純真無垢な子供の一元論世界の不要善の在り方であるのに対し、地獄が実在で天国は地獄の不在概念は、われわれ人間の大人の二元論世界の必要悪の考え方なのです。
まさに、
われわれの人間社会とは、自然社会の逆さま社会に他ならなかったのです。
表現を換えれば、
自然社会は在り方の社会であるのに対して、われわれの人間社会とは考え方の社会に他ならなかったのです。
更に言い換えれば、
自然社会は意識の覚めた社会であるのに対して、われわれの人間社会とは眠りこけた意識の社会に他ならなかったのです。