第七章 天国と地獄→地獄と天国

お金持ち社会こそ、地獄に他ならない証明。
貧乏社会こそ、天国に他ならない証明。
ところが、
われわれ人間の天国と地獄の概念は逆さまです。
従って、
天国と地獄の概念が逆さまの人間社会では、
金持ちと貧乏の概念も逆さまに他なりません。
幸福と不幸の概念も逆さまに他なりません。
神と悪魔の概念も逆さまに他なりません。
賢者と愚者の概念も逆さまに他なりません。
強者と弱者の概念も逆さまに他なりません。
支配者と被支配者の概念も逆さまに他なりません。
男性と女性の概念も逆さまに他なりません。
そして最後に、
生と死の概念も逆さまに他なりません。
まさに、
われわれ人間がなぜ、生を追いかけ、死を忌避するという錯覚の人生を送ってきた所以に他なりません。
現に、
古代ギリシャ時代の詩人ホメロスの『イリアス』に下記のような叙述があったのを、現代人のわれわれは忘却してしまったのです。
“生まれてこないことが一番好いことだが、ひとたび生まれたからには、できるだけ早く死ぬことである。”
まさに、
古代ギリシャ人は、死を追いかけ、生を忌避するという正常な人生を送ってきた証左です。
従って、
われわれ現代人は、もう一度、天国と地獄の概念から地獄と天国の概念に戻らなければならないのです。