第三章 ニセモノの時代→ホンモノの時代

ホンモノのお金持ち・ホンモノの貧乏人二元論では、ホンモノの貧乏人が実在するもので、ホンモノのお金持ちはホンモノの貧乏人の不在概念に過ぎない。
言い換えれば、
成り金・成り貧二元論では、成り貧が実在するもので、成り金は成り貧の不在概念に過ぎない。
では、
ホンモノとニセモノとは、一体どういう関係になっているのでしょうか?
その前に先ず、
実在するものと、その不在概念とは、一体どういう関係になっているのかを理解しなければなりません。
まさに、
実在するものと、その不在概念との関係とは、実体と映像、現実と幻想、静止と運動、見えない世界と見える世界の関係に他なりません。
従って、
実在=実体=現実=静止=見えない世界であり、不在概念=映像=幻想=運動=見える世界に他なりません。
ところが、
われわれは、見える世界が実在していて、見えない世界は実在しないと信じ込んでいるのです。
だから、
われわれは、見えない存在である神を信じたいと思っているのです。
逆に言えば、
われわれは、見えない存在を信じない自分自身を信じず、見えない存在としての神を信じたいという自己矛盾に陥っているのです。
まさに、
鏡の前に立っている実在する自分を直接見ることができず、鏡に映っている映像の自分しか見えないという自己矛盾に陥っているのです。
従って、
ホンモノと思い込んでいるものがニセモノに他ならず、ニセモノと思い込みたいものが実はホンモノに他ならないのです。