第十四章 二元論世界

生・死二元論の世界。
健康・病気二元論の世界。
金持ち・貧乏二元論の世界。
神・悪魔二元論の世界。
天国・地獄二元論の世界。
そして、
支配者(皇帝、天皇、国王、政治家、高級官僚・・・)・被支配者(奴隷、大衆、国民・・・)二元論の世界。
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わたしたち人類の祖先アダムとイブが、エデンの園にある善悪の判断をする禁断の実を食べて以来、現在のわたしたち人間までの人間社会は、あらゆる事象を二元要因に分ける習性になんら疑問も持たずに生きてきたのです。
人類史上最大且つ最悪の錯覚と言っても過言ではありません。
その根拠は、
二元論自体は決して間違いでも錯覚でもなく、進化発展の一過程として、ある意味、必要悪的性格を有しているのですが、二元要因を対立軸に置くという錯覚と、対立軸に置いた二元要因の本質を逆さまに捉えるという、二重の錯覚、二重の過ちをしたからに他なりません。
わたしたちは、善を是、悪を非と信じて疑いません。
わたしたちは、生を是、死を非と信じて疑いません。
わたしたちは、健康を是、病気を非と信じて疑いません。
わたしたちは、金持ちを是、貧乏を非と信じて疑いません。
わたしたちは、神を是、悪魔を非と信じて疑いません。
わたしたちは、天国を是、地獄を非と信じて疑いません。
では、
わたしたちは、支配者(皇帝、天皇、国王、政治家、高級官僚・・・)を是、被支配者(奴隷、大衆、国民・・・)を非と信じて疑っていないでしょうか。
そうでないと、
わたしたちは自己矛盾に陥っていることになるのです。
まさに、
二元要因を対立要因として捉えた結果、生じる矛盾に他ならない証左です。
勿論、
支配者(皇帝、天皇、国王、政治家、高級官僚・・・)たちにとって、支配者(皇帝、天皇、国王、政治家、高級官僚・・・)を是、被支配者(奴隷、大衆、国民・・・)を非と信じて疑っていないでしょうが、彼らはほんの一握りの数的にはマイナーな連中であるのに対して、圧倒的多数を誇る被支配者(奴隷、大衆、国民・・・)たちは、自分たちを非などと思っているわけがないでしょう。
だから、
わたしたちは自己矛盾に陥っていることになるのです。
まさに、
二元論の本質において、わたしたち人間は二重の錯覚をして生きてきた証左が、自己矛盾にあるのです。
まさに、
生の恩恵=死の恐怖=死の恩恵=生の恐怖なのである。