はじめに

500万年前に猿の一部が霊長類猿人に進化し、50万年前に霊長類猿人から人類に進化し、5万年前に人類から人間に進化したわたしたち人間の祖先は、爾来現在に至るまで文明社会を築いてきました。
しかし、わたしたち人間のルーツである猿も、この文明社会を進化の頂点にした地球(自然社会)でいまもいっしょに生きています。
これは極めて不思議な現象だと思います。
自然社会は弱肉強食の自然淘汰の世界だと言われていますが、それなら強者の猿が猿人に進化した時点で弱者の猿は消滅しているはずなのに、いまでも存在している。
どうやら弱肉強食の自然淘汰説は、地球(自然社会)の絶対的な掟ではなさそうです。
お腹を空かしたライオンはシマウマを殺して食べますが、満腹のライオンはシマウマを殺そうとしないし、シマウマも満腹のライオンは危険でないことを承知して、平気でライオンといっしょに池で水を飲んでいる。
地球(自然社会)は一見、弱肉強食の自然淘汰の掟の世界のように思えるが、更に上位の掟として、食物連鎖の法則という掟が君臨しているようです。
そうしますと、弱肉強食の自然淘汰の掟は事実ではなく、食物連鎖の法則が事実なのでしょうか。
同じ事実でも階層構造になっているようです。
食物連鎖の法則が上位、弱肉強食の自然淘汰の掟が下位といったように、同じ事実でも階層構造になっているようです。
そこで、下位の事実を「事実」として、上位の事実を「真実」と定義しましょう。
そこでは、「真実」は「事実」を包摂するが、「事実」は「真実」を包摂しません。
一方、ライオンとシマウマの間で弱肉強食の自然淘汰の掟が働く「事実」と、ライオンとシマウマの間で食物連鎖の法則が働く「真実」があるが、更に、ライオンとシマウマと草と土との間では自然循環の法則が働く、更に上位の事実があります。
そこで、地球上に存在する鉱物・植物・動物がそれぞれ存在でき得るための自然循環の法則が働く事実を「真理」とするなら、事実・真実・真理はやはり階層関係にあることがわかり、事実→真実→真理と収斂していて、真理に至っては唯一の真理に収斂するようです。
進化の最先端にいる、わたしたち人間の使命、すなわち、生きる意味とは、唯一無二の「真理」に到達することではないでしょうか。


霊長類年人類月人間日(2014・9・1) 木村順治


第一部 (事実) 第二部 (真実)
第一章 事実と真実 第一章 有無二元論の時代(新しい時代)
第二章 正しく見るとは 第二章 真実の意義
第三章 正しく見る V.S. 正しく聞く 第三章 真理への道
第四章 夢を六感する 第四章 真理の世界
第五章 夢力 第五章 映像の世界
第六章 潜在不能力 第六章 映像の歴史観
第七章 事実→真実→真理=真理→真実→事実 第七章 幻想の歴史(欺瞞に満ちた歴史)の正体
第八章 結晶化された真理 第八章 時間と空間
第九章 『今、ここ』は5進数の世界 第九章 多次元空間
第十章 素数の世界 第十章 映像世界
第十一章 素数の人間社会(1) 第十一章 見えない世界=実在世界=本当の現実
第十二章 素数の人間社会(2) 第十二章 光と暗闇
第十三章 事実の世界→真実の世界→真理の世界 第十三章 事実と真実
第十四章 真実四次元時空間世界= 「いわゆる現実」の世界 第十四章 歴史的事実(史実)の正体
第十五章 それぞれの時間 第十五章 人間(社会)のニセモノ性
第十六章 次元の意味 第十六章 ホンモノの正体
第十七章 実在の世界
第十八章 “形あるもの”=物体
第十九章 “形ないもの”=映像
第二十章 見えるものはすべて映像(幻想)
第二十一章 空間とは映像という容器
第二十二章 立体空間 V.S.空間
第二十三章 立体空間 V.S.時空間
第二十四章 立体と空間
第二十五章 立体と空間を超える
第二十六章 本当の自分を知る
第二十七章 自然数学→素数学
第二十八章 ホンモノ=唯一性=実在性=偶然性
第二十九章 新しい数学=素数学(1)
第三十章 新しい数学=素数学(2)
第三十一章 新しい数学=素数学(3)
第三十二章 超確率論(基礎編)
第三十三章 超確率論(応用編)
第三十四章 超宇宙論
第三十五章 従来の宇宙論=必然(ニセモノ)の宇宙論
第三十六章 真の宇宙論がはじまる
第三十七章 立体宇宙論の存在意義
第三十八章 真の宇宙論
第三十九章 歴史学の意義(1)
第四十章 歴史学の意義(2)
第四十一章 歴史学の意義(3)
第四十二章 新しい(二十一世紀の)歴史学
第四十三章 新しい暦
第四十四章 素数暦
第四十五章 普遍の世界
第四十六章 退化する社会
第四十七章 反地球
第四十八章 新幹線『月号』
第四十九章 新幹線の終着駅
第五十章 21世紀の宇宙論


おわりに

はじめに、事実→真実→真理と収斂していて、真理に至っては唯一の真理に収斂するようだと述べました。
その結果、進化の最先端にいる、わたしたち人間の使命、すなわち、生きる意味とは、唯一無二の「真理」に到達することではないでしょうか。
従而、
事実→真実→真理へと収斂する様相は、映像世界における時系列秩序に基づいているのに対して、実在世界における時空間秩序に基づくなら、唯一無二の真理→時空間的真実→時系列事実へと分散する様相もあるということになります。
まさに、
事実→真実→真理は正さま現象であるのに対して、真理→真実→事実は逆さま現象に他ならないのです。
そして、
真実だけが、われわれ人間の大人の世界だけに通用する不変(普遍)性に他ならないのです。
あなたは、真実派?
それともやはり、
あなたは、真理派?


2015・6・22 新田論