第六十八章 回帰する時代

チベットから発生した暴動は中国全土をいずれ席捲し、やがて、中国共産党による現政権は崩壊します。
その時、冷戦後も唯一存続してきた北朝鮮も崩壊します。
冷戦の最終仕上げが為されるかの如く見えますが、実は、その時から、冷戦の勝利者であった西側諸国の崩壊が始まるのです。
中国の崩壊に呼応するように、アメリカの崩壊が始まるわけです。
冷戦とは、欧米列強帝国主義諸国の覇権争いに過ぎなかったわけで、覇権争いの最終仕上げが、実は、欧米列強帝国主義の終焉に辿り着く宿命であったことに気づかされるのです。
宇宙を貫く法則の中に、対消滅という現象があります。
プラスの物質(正物質)とマイナスの物質(反物質)が衝突すると、両者とも消滅して、まったく新しい物質が誕生する。
X粒子のプラスの物質(正物質)とマイナスの物質(反物質)が衝突することによって光が誕生したのです。
すべての宗教が主張する光を神とする「光一元」の考え方が如何にまやかしであるかは、X粒子のプラスの物質(正物質)とマイナスの物質(反物質)の衝突によって生じる光が、森羅万象の祖である天地創造主でないことを証明しています。
東側諸国と西側諸国の衝突である冷戦は両者を必ず消滅させ、その後に、まったく新しい世界を誕生させるのです。
先ず、東側諸国の大半が二十世紀中に消滅しましたが、中国と北朝鮮だけが依然、残存している。
中国と北朝鮮が消滅するのは必然であり、その後には、もう一方の極である西側諸国が消滅する憂目に遭うのも必然なのです。
その前触れが、チベットから発生した暴動なのです。
聖徳太子の時代にも、やはり、対消滅現象が起きました。
物部一族と蘇我一族の衝突です。
聖徳太子は蘇我一族側に立って、物部一族を滅ぼしましたが、やがて、蘇我一族も大化の改新によって滅ぼされます。
そして、その前に、聖徳太子一族も蘇我入鹿によって滅ぼされます。
聖徳太子の時代と現代が始点と終点において収斂する宿命を背負っていたように思えてなりません。