第四十八章 訳の分からない国

日本人は世界に冠たる無神論者でありますが、その理由は聖徳太子にまで遡ります。
つまり、
一神教が圧倒的に多い世界の中で、万教同根の元祖が日本という国なのです。
ところが、宗教法人の数は二十数万。
その信者総数は二億四千万。
キリスト教やイスラム教の国にとっては、訳の分からない国です。
欧米諸国は、キリスト教一色で染まっています。
中東諸国は、イスラム教一色で染まっています。
アジア諸国は、仏教一色で染まっています。
ユダヤ教を信仰するユダヤ人などは、生まれた子供に割礼を施すことによって、一生解かれないユダヤ教という縄をかけます。
それに倣ってか、日本でも新興宗教は家族諸共、特に、子供に縄をかけます。
人間の基礎がつくられる、生まれてから7才までの間に、縄をかけてしまうわけです。
そうしますと、その子供はその縄に縛られた一生を送ることになる。
親、特に、母親は、自分の産んだ子供に宗教の押し付けだけは絶対にしてはいけない。
人間の世界にある罪の中で一番重いのが、母親による子供に対する宗教の押し付けです。
誘拐罪よりも、殺人罪よりも、数倍重い罪です。
聖徳太子は、それを防ごうとしたのです。
爾来、日本という国は世界に冠たる無神論の国になったのです。