第四十七章 万教同根の元祖

世界におけるキリスト教徒の数は20億を優に超え、11億のイスラム教徒、10.5億のヒンズー教徒を遥かに超えた世界最大の信者を有する宗教ですが、日本では、高々、200万人程度です。
一方、日本神道の信者数は1億600万人、仏教の信者数は9600万人、併せて、2億を超える。
日本の総人口が1億3000万足らずなのにです。
宗教法人として日本政府が認可している数は凡そ24万、届け出信者者は2億4000万。
ひとり一人の日本人が二つの宗教団体に所属している計算です。
日本人最大の特徴がこの点に表われています。
一億総日本人が仏教徒であり、日本神道信者であり、キリスト教徒でもあるという証明です。
一時代前の結婚式は日本神道で行われていたのに、今では圧倒的に教会で行われているからと言って、キリスト教徒が激増したわけではありません。
自分の都合勝手で宗教を変えるのが日本人の特徴なわけであって、しかも、この特徴は現代日本だけに当て嵌るものではないのです。
聖徳太子の時代から連綿と引き継がれてきた日本の伝統なのです。
それまで神道系の宗教しかなかった聖徳太子の時代に、仏教とキリスト教(景教)が伝来した。
八百万(やおよろず)の神を受容する神道にとって、仏教とキリスト教(景教)は八百万(やおよろず)の神の一つに過ぎなかった。
外来文化隆盛の飛鳥時代とは、その後の日本という国家形成に多大なる影響を与えた時代であり、その中心人物が聖徳太子です。
聖徳太子はまさしく万教同根の元祖であったのです。