6.独裁国家と立憲君主制国家

民主主義国家とは、アメリカの独立とフランス革命を機に世界中に拡がっていった共和制国家のことに他ならない。
18世紀も終わりに近づいていた時期だった。
ちょうどその頃、世界を支配していた大英帝国は立憲君主制国家だった。
まさに、
ビクトリア王朝全盛の時期で、二度に亘る100年戦争を展開していったライバルのフランスのブルボン家が革命によって崩壊したのである。
専制君主制国家が革命で崩壊したのである。
まさに、
新しい時代の予兆に他ならなかった。
現に、
アメリカという新生国家は、憲法を制定し、一気に共和制国家の道を進み、それからわずか100年後には、世界ナンバーワンの超大国になっていった。
一方、
ほぼ同じ時期に専制君主制国家の殻を革命によって撃ち破ったフランスは、ナポレオンの登場により、歴史の呼び戻し現象に遭ってしまった。
この機をついて、ライバルのイギリスが一気に大英帝国の地位を築いてしまったことが、その後の人類の悲劇を生む結果となってしまった。
つまり、
一気に君主制国家が世の中から消え去る絶好の機会をナポレオンが奪ってしまったのである。
爾後、
専制君主制国家の維持が困難になってしまった世界情勢ゆえ、立憲君主制国家という訳のわからない国体を金科玉条のように謡う国が、大英帝国を筆頭に登場し、明治維新によって新しい国体を形成しなければならなくなった新生日本も不幸にも立憲君主制国家になってしまい、それから100年も経たないうちに、被爆国家という人類史上最大の悲劇をもたらしてしまったのである。
歴史に“若しも”はご法度だが、“若しもフランス革命後にナポレオンが登場せず、世界が一気に君主制から共和制に移行していったら・・・”被爆国家という汚名を自ら被ることはなかっただろう、と言うのはしょせん愚痴なのだろうか?因みに、
現在、国連が承認している国の数は193あり、その中、立憲君主制国家が23あり、北朝鮮を筆頭に独裁国家がおよそ50、残りの120が共和制国家である。
遅くとも今世紀中には、この23の立憲君主制国家と50の独裁国家が消滅することは間違いないし、またそうならなければならないだろう。