第九十九章 吠える桃太

孤児(みなしご)というのは 感情が表に表れない

孤児(みなしご)の桃太が 涙を流したのだ

驚いたヘイ吉は シオ吉のことを 想いだした

そういやぁ シオ吉の野郎も 感情が一切表れない!

そうか!

ドクロは 奴の面相ではなく 奴の内面にあったんだ!

つい 奴の特異な面相に ドクロのイメージをラップさせていたが・・・

じつは 奴の内面がドクロだったんだ!

そういやぁ 桃太の表情も ドクロのものだった!

桃太!

てめえ それで シオ吉の野郎のことが わかるのかい?

その瞬間 桃太がはじめて吠えたのだ