第七十四章 光と闇

上下関係があるのは 人様(ひとさま)の世間と どぶねずみの世間だけだ

上の者には 御(お)を付ける

下の者には 糞(しも)を付ける

いつの日からか 糞(しも)が下(しも)になった

お上の者たちにとっては 下(しも)の者たちは糞だ

差別はここから誕生した

だが そもそもは 吹き溜りだ

しかも 吹き溜りの元祖は お上だ

下(しも)は お上の不在概念に過ぎない

こうやって 光と闇がどんでん返しになった

そもそもは 闇が実在で 光が闇の不在概念だった

ところがいつの間にか 光が実在で 闇が光の不在概念になってしまった

どぶねずみの世間は こうやって誕生した