第七十一章 真の歴史

どぶ(溝)ねずみの暴走は 真理を語っている

殿を走るものだけが 生き残る

前を走るものは 悉く 断崖絶壁から 真逆様だ

だのに どぶねずみは 前を走りたがる

況してや 先頭を走りたがる

ヘイ吉が生きる人様(ひとさま)の世間には 歴史という厄介な学問がある

先頭を走った連中ばかりが登場する 紙芝居だ

ヘイ吉はいま想う

殿を走った連中の歴史は ねええのかい!

先頭を走った連中は 悉く 断崖絶壁から 真逆様じゃねええか!

それじゃ 後からついて行く者には 何の足しにも ならねえだろうが!