第五十八章 まあまあ!

金太が 次の手に打って出た

ヨシ吉つぁん! 盗人稼業の景気は如何で?

奥の深い手だ!

ヨシ吉は 答えに窮した

盗人稼業の景気はいいですぜ! と答えるわけもいかず

盗人稼業は不景気ですぜ! と答えるわけにもいかない

まあまあでんな!

大阪弁は こんなとき都合のいい言葉だ

だが天才金太を そんな柔な関西訛りで誤魔化すことはできない

まあ!一回なら 景気ということですな!

まあまあ!二回なら 不景気ということですな!

っていうことは・・・

ヨシ吉は全身冷や汗でびっしょりだ

しまった!見抜かれた!

金太は ニタッっと笑った