第四十二章 天に唾する人様

金太は すでに五歳になっていた

人様(ひとさま)の世間では もう立派な大人だ

どぶねずみの世間では 平均寿命は せいぜい十五歳だ

近頃の人様(ひとさま)の世間では 平均寿命が八十歳にまで伸びたらしい

生き物には それなりの寿命がある

使命と言い換えてもよい

寿命が伸びたり縮んだりするのは 人様(ひとさま)の世間だけだ

おかげで 人様(ひとさま)の世間は大繁盛だ

おかげで 他の生き物の世間は大衰退だ

天に唾する行為とは まさにこういうこった!

金太に期待するしかない!

ヘイ吉は つくづく想った