第二十一章 危機一髪

ヨシ吉とシオ吉の埒の明かない談合に業を煮やしたヘイ吉が 遂に動き出した

10数年の錆びが溜まったヘイ吉だが 筋金入りの心身は すこし磨けばすぐに戻る

どぶねずみの退治に 欠かせない道具がある

戻しの利いた釣り金網だ

中にどぶねずみの好物の餌を仕掛ける

罠に掛かった愚かなどぶねずみの末路は悲惨だ

何も知らずに好物の餌をパクリつくどぶねずみ

突然 重い雨が 彼の体に掛けられる

間髪を入れずに 火の点った一本のマッチが ゆらゆらと笑い出す

あとは火の車 いや 火のどぶねずみだ

鬼のヘイ吉は 数知れないほどの 戻しの利いた金網を手配したのだ

ヨシ吉とシオ吉の危機一髪が迫ってくる