第百二十四章 仏のイク吉

イク吉は ヘイ吉と同じ かくも珍しい人様(ひとさま)だ

ヘイ吉が鬼なら イク吉は仏だ

鬼と仏は 二律背反関係にある

平たく言ゃあ 表裏一体の鴛鴦みたいなものだ

だから 同じ世界にいる

ヘイ吉は イク吉に惚れた

イク吉も ヘイ吉に惚れた

その間に鸛ならずも鴛鴦の金太と桃太がいた

金太と桃太の活躍は イク吉のお陰だ

ヘイ吉は イク吉に感謝した

イク吉どん! いつも申し訳ねえ!