砂漠の嵐



はじめに

平成14年(2002年)の春に「砂漠の嵐(ハムシーン)」第一部を書きはじめました。
前年の9月11日に、あのニューヨーク貿易センタービルの爆破事件が起こったのが、執筆の動機であったのです。
古今東西、有事が起こると、「聖戦」という言葉が巷間に氾濫する。
嘗て、太平洋戦争の前夜の日本でも、「聖戦」という言葉が日本人の脳裏に深く焼きついていたものです。
イスラム世界では、「聖戦」のことを“ジハード”と呼んでいます。
2001年9月11日のテロ事件の後、アメリカは「テロ撲滅」を旗印に「聖戦」を呼び掛けました。
一方、イスラム世界もアメリカに呼応して、“ジハード”の叫び声が一段と高まっていきました。
わたくしは、そのような世界情勢の中で、近未来の情景がありありと浮かび、その情景を文章にせざるを得ない衝動に駆られたのです。
その後の世界情勢は、アメリカを中心の近代兵器対自爆テロの泥仕合の様相であることはご存知の通りです。
まさに近代兵器のキリスト文明対自爆テロのイスラム文明の衝突であります。「砂漠の嵐(ハムシーン)」第二部[文明の衝突そして終焉]の執筆時期が遂に到来したのです。

平成18年11月17日  新 田  論

第二部 文明の衝突そして終焉  
   
第一章  運命の出逢い 第五十一章  地上最強の生きもの
第二章  中東戦争 第五十二章  新しい人間
第三章  国際石油資本 対 民族資本 第五十三章  野性と知性
第四章  フェニキア文化 第五十四章  成熟した知性&未塾な知性
第五章  国際石油資本 対 自由将校団 第五十五章  女性スパイの巣窟
第六章  イスラム密教-スーフィズム‐ 第五十六章  受容性の価値
第七章  スンニー派 対 シーア派 第五十七章  モンストレス
第八章  再誕 第五十八章  口火
第九章  原理主義の誕生 第五十九章  思いがけない出逢い
第十章  連合国・連合軍の正体 第六十章  哀しい再会
第十一章  回帰する歴史 第六十一章  イスラム文明
第十二章  静から動へ 第六十二章  大衆の恐さ
第十三章  極大化された復讐心 第六十三章  尊敬と軽蔑の狭間
第十四章  殺しのプロ 第六十四章  自爆テロ
第十五章  ナチュラル(天才) 第六十五章  正気の狂気の沙汰
第十六章  意識の収斂 第六十六章  自爆テロの歴史
第十七章  Al Qaeda 第六十七章  元祖自爆テロ
第十八章  怪物の誕生 第六十八章  再びカイロへ
第十九章  再会 第六十九章  アンマンへの道
第二十章  黄金の町・ドバイ 第七十章  聖書の話
第二十一章  経済制裁という不条理 第七十一章  ビジネスの坩堝
第二十二章  牙を抜かれた狂犬 第七十二章  二人だけの旅
第二十三章  カダフィーの本音 第七十三章  二人のマンスール
第二十四章  同根宗教 第七十四章  マンスール中尉
第二十五章  アリ・カリファー 第七十五章  袋小路
第二十六章  アメリカ帝国の崩壊 第七十六章  ハッシシ
第二十七章  最後の必然 第七十七章  戦士と兵士
第二十八章  新しい世界 第七十八章  夢みたテロリスト
第二十九章  船出の時 第七十九章  ルクソールとカイロ
第三十章  聖戦(ジハード) 第八十章  傷ついた記憶
第三十一章  言葉の罠 第八十一章  蘇る記憶
第三十二章  現代版「ノアの方舟」 第八十二章  淡い色の光景
第三十三章  時空を超えた庭園 第八十三章  どす黒い色の光景
第三十四章  現代版空中庭園 第八十四章  アラビアンナイトの天の川
第三十五章  石油成金 第八十五章  千夜一夜
第三十六章  メジャー 第八十六章  カイロ脱出
第三十七章  格差社会登場の陰謀 第八十七章  アカバ
第三十八章  奪取計画 第八十八章  カーバ神殿
第三十九章  行動開始 第八十九章  マシャッドとアブハ
第四十章  ある日本人 第九十章  涙の別離の謎
第四十一章  思い出のビデオ倶楽部 第九十一章  後悔の追憶
第四十二章  因縁の関係(カダフィーとサダト) 第九十二章  現代版十字軍
第四十三章  サダト大統領暗殺事件 第九十三章  国家と国民
第四十四章  カダフィーの影武者 第九十四章  ゲリラとテロリズム
第四十五章  サダトの暗殺者 第九十五章  影武者
第四十六章  出会いの妙 第九十六章  世界の終焉
第四十七章  奇妙な出会い 第九十七章  文明社会終焉の鍵
第四十八章  問いかけの意味 第九十八章  砂漠の嵐
第四十九章  真の貢献者 第九十九章  砂漠のライオン
第五十章  開始のゴング 第百章  カダフィーの演説