第九十話 もうええわい!

「雄仁!それに比べておまんは!」
うしろの東山からおおきな怒鳴り声が聞こえた。
今日の夢は正夢のようだ。
明らかに続編が展開されている。
お前何を言うてんや!
ここ最近ずっとこのパターンではないか!
夜眠りに就く前に、ちょっと工夫して寝ているもので、まるで夢を観た記憶がない。
お前何を言うてんや!
あの忌々しい、「夢の中の眠り」の台詞を真似しているつもりであろうが、間違っておるわい!
夜眠りに就く瞬間に、・・・・・。
お前はダブルで端折って、誤魔化しておる!
『ええい!』
勘の虫が騒ぐ雄仁だったが、ここはおとなしく従った。
雄仁には何も関係ない話だが、何処でどう間違ったのであろうか。
夜眠りに就く瞬間(とき)に、ちょっと工夫して寝ているもので、まるで夢を観た記憶がない。
それでよいのだ!
ええい!いちいち手間が掛かるわい!
それでどうしたと言うのだ!
だから続編を意識しているんだ!
それでどうしたと言うのだ!
もうええわい!?
ここで勘の虫を爆発させては、元も子もない。
雄仁よ、気をつけんかい!
ところで都屋に顔を出すのか、出さないのか、いい怪訝はっきりしろ!
次の番だ!
次の番だ!
先伸ばしの悪い癖の台詞だ。
今度にしよう!
もうええわい!?