第七十一話 真理と語る

雄仁と丁稚のたけしとの関係が、切っても切れぬ関係になってきた。
雄仁は被害妄想体質であるから、切るのはいいが、切られるのは嫌だ。
丁稚のたけしは、誇大妄想体質であるから、切るのも切られるのも好きだ。
だから、ふたりは切っても切れぬ関係になっていくのである。
丁稚のたけしが、切るのは嫌だが、切られるのが好きであれば、すんなり嵌るであろうし、切るのが好きで、切られるのが嫌なら、はっきりするであろうし、切るのも切られるのも嫌なら、それはそれで事の解決策はある。
選りにも選って、切るのはいいが、切られるのが嫌な雄仁に対して、切るのも切られるのも好きな丁稚のたけしとの対は最悪の事態を招く。
『許せん!』
雄仁が呟く。
「阿呆!」
丁稚のたけしが叫ぶ。
「阿呆!」
雄仁が叫ぶ。
「許せん!」
丁稚のたけしが叫ぶ。
これでは永遠の鼬ごっこである。
永遠の鼬ごっこを、切っても切れぬ関係と言う。
『許せん!』
雄仁が呟く。
「阿呆!」
丁稚のたけしが叫ぶ。
「阿呆!」
雄仁が叫ぶ。
『許せん!』
丁稚のたけしが呟く。
これなら兎と亀の競争のようにすんなり嵌る。
「許せん!」
雄仁が叫ぶ。
『阿呆!』
丁稚のたけしが呟く。
『阿呆!』
雄仁が呟く。
「許せん!」
丁稚のたけしが叫ぶ。
これならはっきりする。
「許せん!」
雄仁が叫ぶ。
『許せん!』
丁稚のたけしが呟く。
「阿呆!」
雄仁が叫ぶ。
『阿呆!』
丁稚のたけしが呟く。
これはこれで事の解決策はある。
お前何を言うてんや!
「真理は語ることはできない!」
「語れることは真理ではない!」
うん!?