三つ目小僧

むかし 芝居小屋に人気者の奴がいた

三つ目小僧という

人の心を読むという

ある日 一番前の席にいた娘が三つ目小僧に聞いた

わたしは 女か男か分からない どちらでしょうか

わたしの三つめの目をよく見なさい

娘は額の真ん中にある目を じっと見つめた

すると 娘はこの三つ目小僧に恋をした

三つ目小僧は 恋に落ちた娘の目の輝きに 心を奪われた

すると 三つめの目が 瞼を閉じた

娘ははっと 我に返って 三つ目小僧の両目を見た

キャーと 娘は悲鳴をあげて その場から逃げ出した

三つ目小僧は オーイ と声をかけ 答えた

お前さんは まぎれもなく 女だ

だって わたしが両目になったとき まぎれもなく男だった

だが それを知った今のわたしは もとの三つ目小僧

人間扱いされない 見世物の怪物だ


(参考)心の旅の案内書 〜 第三の目


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