荒海に飲まれて

静かな海もあれば 荒々しい海もある

冷たい海もあれば 暖かい海もある

だけど 海は止まっていない

線路の上を走る汽車のように移動する

急な坂を昇るときもある

曲がりくねったときもある

トンネルに入ってるときもある

だけど 汽車とちがうのは 終着駅がない

永遠に止まらない汽車は だんだん不安になる

海の流れも不安になる

いつか荒れ狂うかもしれないと

静かなときが時刻表どおりに来るように

荒れ狂うときも時刻表どおりにやって来る

そしてまた 予定どおり去っていく

なのに どうして不安がる

ぞくぞくしながら 待てばよい