(その十) 阿呆な老人ほど賢い

歳を重ねる毎に時間の経つのを速く感じます。
死への行進曲が回転速度を上げるのです。
死の恐怖の正体です。
死を嫌がることとは違います。
死の恐怖から解放されるには、死への行進曲の回転速度を下げるしか方法はありません。
幼心に戻って阿呆なことをすることです。
良寛さんや一休さんのように阿呆なことをすることです。
過去の栄光にしがみつき、偉そう振らず、阿呆に徹することができないお年寄りは、いい加減に・・・してもらいたいものです。

「気前よくなれ!粋な老人」の(その十)を以下紹介しておきます。

(その十) 老人は何故「光陰矢のごとし」になるか

誰に聞いても、歳を重ねるにつれて、月日の経つのが速く感じると言います。
何故でしょう。

理由その一:
非常に世俗的に考えますと、現代社会では歳を重ねるにつれて、やるべきことが多くなる。考えることが多くなる。要するに忙しいので、時間の経過を忘れてしまうから、速く感じる。

その解決法:
それなら、忙しくしなければいいだけです。
ところが、どうやら人間は忙しくしていないと不安を感じるらしい。
理由は、忙しくしていると、自己の存在価値を見出すことが出来るからです。すなわち自分は人から求められているので忙しいのだと思う自己満足、それは他人に対する優越感と連動しているのです。
結論は優越感がゆったりするのを邪魔しているのです。
普通、すべての人間は、自分を特別なものだと思っています。
己を知ることです。心底自分の平凡さを認めることです。

理由その二:
科学的に検証いたしますと、人間といえども、肉体も精神(心や想いや意識みたいなもの)もすべてエネルギーでできています。
別の言い方をすれば、波です。水面の波のようなものです。
水面の波は何処から来て何処に行くのでしょうか。
波は動いています。(これぐらいは解ってください)
動くということは、何かの力を受けているからです。(この程度のことも解ってください)
人間が歳を重ねるということは、動いてきた波の距離が長いということです。それだけ多くの力を受けてきたということです。(このあたりから雲行きが怪しくなってきましたか?)
多くの力を長い間受けていると、波の動きに加速度がついてくる。(これはニュートンの慣性の法則を理解すれば至極当たり前のことなのですが、解りますか?解らない?うんん、どう言えば解ってくれるのでしょうか)
これが解らなければ、もっと理解するのが難しくなるのですがね。(これも一種の慣性の法則なのですが)
宇宙旅行している宇宙船は、一旦動き出せば後は燃料無しで同じ速度で永遠に動くことが出来るのです。地上で車を運転しているようにガソリンがなくなったら車は動かないということは宇宙ではないのです。
だから、間断なく力を加えると、どんどんスピードが増すのです。
「多くの力を長い間受けていると、波の動きに加速度がついてくる」ということを言っているのです。(説明すればするほど難しくなってくると言ったでしょう)
これが、歳を重ねるにつれて、月日の経つのが速く感じる理由です。

その解決法:
進行方向に加速して行く、寄る年波に対して、逆噴射ロケットを発射することです。そうしますと加速ではなくて、減速します。
月面に着陸する時に、落下速度が速くなるのを、逆噴射ロケットで落下速度を落とし、ゆっくりと着陸させる、あの要領です。
では、寄る年波に逆噴射ロケットを発射するということは、どんなことを具体的にすればいいのか。ここがポイントになります。
若い頃にやってきたこと、思ってきたことを、再び開始することです。
火傷するような熱い恋をする。
大怪我するような無茶なことをする。
一か八かの賭けをする。
・・・・・・・といったことです。
さあ!あなたに出来ますか?
目を瞑って清水の舞台から、今飛び降りるのです。
落ちて、足の骨を折るかもしれない。頭を打って死ぬかもしれない。
申し訳ありませんが、それは、わたしの責任ではありません。あなたの責任です。
それでも、あなたはやるか?そこが問題解決の鍵です。

結論:
すべては円循環と前に申しあげました。子供に始まって少年になり、青年になり、壮年になり老人になる、そして再び子供に戻る。
これが法則です。子供の精神に戻って、阿呆なことを思いきりすることです。