ヤマタのオロチ
(リストア版)
執筆にあたって

イラク戦争がほぼ終結した今、世界で一番注目を浴びているのが北朝鮮ではないでしょうか。
単なる極東という僻地の一問題が、ひょっとしたら第三次世界大戦つまり核戦争がいよいよ現実味を帯びてくるきっかけになるかも知れないのです。
世界の警察国家を自認しているアメリカはいよいよ核戦争を世界に仕掛けるつもりなのかも知れません。
その背景には、眠れる獅子・中国が遂に目を醒ましてきたことにあることは想像に難くないでしょう。
高度情報化社会を目指す二十一世紀ですが、その主役であるコンピュータ市場の構図が中国によって大きく変えられようとしているのです。
パソコンの出荷台数で中国が遂に世界第2位の日本の570万台を抜いてアメリカに次ぐ630万台で世界第2位に踊り出た。
パソコンの中国市場の90%以上が国産品であり、普及率12%弱で630万台の出荷に達しているのは、如何に中国市場が巨大化して来ているかを物語っています。
570万台の日本で、普及率がアメリカ並の70%以上になっていることを考えれば、中国市場は少なくともここ数年で4000万台に到達する可能性を秘めている。
また携帯電話のユーザーは1億人に達する勢いで伸びています。
「富裕論」で、中国・アメリカ・日本の二十一世紀展望を披瀝致しましたが、その中で中国がアメリカに追いつくのは100%間違いないと申しました。
一方、日本がアメリカに追いつく確率は130分の1だと申しました。
アメリカはその予測をきっちり受けとめているのです。
嘗て、英国が眠れる獅子・中国をアヘン戦争に引きずり込み殖民地化した。
それと同じことをアメリカが繰り返そうとしているように思えてなりません。
その戦略が、北朝鮮問題だと著者は考えています。
「突出してきた頭は叩け!」
嘗ての日本がそうでした。中国がその標的に今なっているのです。
高句麗、高麗であった今の北朝鮮。日本で拉致問題が何故起きるのか。
それは高句麗、高麗の時代からの日本との深い関係に原因があると著者は思うのです。
わたしたち日本人は、今こそ過去の歴史を遡ってみて、北朝鮮とのしがらみを考察してみる必要があると考え、神代の時代からの高句麗と出雲の繋がりを面白おかしく語ってみたいと、この「ヤマタのオロチ」を書いてみました。
執筆は既に2001年に完了しておりましたが、北朝鮮問題で世界が騒がしくなってきたタイミングを見て再校正して配信してみようと思った次第です。

平成15年8月1日(2003年8月1日) 新 田  論


再執筆にあたって

世界の厄介者、北朝鮮が大きく変わろうとしている。
日本という国が倭国と呼ばれていた時代、北朝鮮は高句麗と呼ばれた騎馬民族国家だった。
世界最大の版図を誇ったモンゴル帝国の末裔という点においては、高句麗も倭国も同じモンゴル民族に違いない。
英語を代表とする世界の言語の90%以上が屈折語(Inflectional language)なのに、モンゴル語、朝鮮語、日本語は膠着語(Agglutinative language)という同じ言語を持っているのがその証左である。
中国人や朝鮮人より日本人が英語を苦手とするのは、違う種類の言語と島国という地勢学的原因もあるが、自分の国の真実の歴史を知らないという致命的欠陥を持っているのが最大の理由である。
大化改新後の僅かな期間、日本は百済と同盟関係を結んだが、日本という国が人間史上、唯一最初で最後の被爆国家になった致命的要因が自分たちの真のルーツに隠されていることを、ほとんどの日本人が自覚していない。
21世紀はいよいよ核戦争が勃発する世紀になるに違いないだろう。
そしてその流れを食い止めることができるのは、過去のトラウマを解消するためには、過去のトラウマとの対決しかないように、トラウマを生んだ場所が日本だったら、トラウマを解消する場所も日本でなければならない。
日本と北朝鮮が手を結んだとき、はじめて、核戦争を忌避することができるかもしれない。
その想いで、再執筆することにした。

平成28年4月17日(2016年4月17日)  新 田  論


第一章 フツとフツシ親子の渡来
第二章 半島の意味
第三章 ウナギの蒲焼き
第四章 足名槌と手名槌
第五章 オロチの内輪もめ