狼が虎になった日

第一部

 
第一章 うす汚いねずみ 第二十四章 ゴルナーグラートの夜
第二章 役員と総会屋 第二十五章 夢の中の再会
第三章 安川顧問 第二十六章 FBI捜査
第四章 卑劣な輩 第二十七章 日本の新聞記者
第五章 会長との会談 第二十八章 恐るべき戦略家
第六章 罠にはまったねずみ 第二十九章 エリザベスのハンドバッグ
第七章 さらば!サラリーマン日本 第三十章 若い記者の大活躍
第八章 穏やかな日々 第三十一章 一枚の写真
第九章 懐かしやエルボルズ 第三十二章 乾記者のベスト・ソリューション
第十章 グラブチ一家 第三十三章 外された乗客
第十一章 ホモの町・ガズビン 第三十四章 マリアンとドミノ
第十二章 Daries Khazal(カスピ海) 第三十五章 自宅への招待
第十三章 Sarah Mate!(乾杯!) 第三十六章 ハマスからのFAX
第十四章 老夫婦との再会 第三十七章 謎の乗客
第十五章 超美人との再会 第三十八章 悲劇の中の乾杯
第十六章 アルメニア人の日本観 第三十九章 世界のネットワーク
第十七章 十八年ぶりの食事 第四十章 エリザベスの所在
第十八章 燃える秋 第四十一章 マスカット・オマーンへ
第十九章 抱擁 第四十二章 スルタンとの謁見
第二十章 さようなら! 第四十三章 最高のもてなし
第二十一章 イラン航空機墜落 第四十四章 エリザベス感激
第二十二章 ツェルマットへ 第四十五章 本当の別離
第二十三章 狼が虎に 「狼が虎になった日」 −第一部終わり−


はじめに

以前から、懐に暖めていたテーマがありました。
小説として書けば、実にドラマチックなストーリーになると確信を持ってはおりましたが、今まで書かずにおりました。
しかし、昨今の、日本の退廃の原因は一体何だろうと自問自答する日々が続いた結果、ぼんやりと解りかけてきたことがあります。
それは、弱き一般大衆の罪の問題でありました。
直接、手を下す悪事を働く度胸はないのですが、間接的にこの国を蝕んできた最大の原因が、この日和見主義で、自己の都合だけに汲々としている溝ねずみ達であったのです。
そう思ったわたくしは決断をしたのです。
「よし、書こう。今がその時期だ」
こう思って、ペンを取りました。
どういう結末になるかは、書くわたくしも分かりません。

平成十三年十二月十三日     新 田   論