第十一章 開放型自由社会(3)

地球環境重視の社会

「人口のバランスの取れた社会」でも述べた通り、全世界的に見ると、後進国の貧困層で人口が急増しています。
「地球環境重視の社会」でも、やはりキーポイントは人口急増の抑制であります。
地球にとって一番負荷が掛かる生き物が人間です。
物理的に言うと、地球上に生息する人間全体の重量のため地球の回転速度が速くなっている。
宇宙の星というものはコマとよく似ていて、自己の質量が増えれば増えるほど重力が強くなる結果自転速度が増します。
地球もどんどん自転速度が増しているのです。
そうしますと今までの時間の間隔に変化が生じるわけで、その影響で地球の一日も短くなっていき、その結果、生活のリズムが変わります。
生活のリズムが変わると、普段の状態から病気や悩みを持つ異常な状態に変わります。
時間と力の関係に変化が生じた結果で、昨今の異常気象もその影響であります。
更に、人口が多過ぎることで、人間だけが地球から得られる資源の分捕り合戦に血眼になっている結果、他の生物とのバランスを極端に欠いた状態を生み出しているのです。
他の生物の犠牲の上に現代人類社会は成立しており、母なる大地・地球自身に多大な負荷を掛けているのです。
それでは、どうすれば人口を抑制出来るでしょうか。
先に述べた通り、世界レベルでの「衣・食・住の心配がない社会」を達成する必要があります。
今まで申し上げて来たことは、全て互いの因果関係を構築しているのです。
そこで地球環境問題と言えば、以前は先進工業国の問題であり、しかもその国の工業地帯周辺等限られた地域の話でした。
しかし、現代では異常気象、温暖化、酸性雨、オゾン層破壊、砂漠化、森林破壊、土壌汚染等、原因の多くが先進国に関わっているとはいえ、その影響は後進国や人の住んでいない地域まで及んでいます。
地球全体の問題にまで発展しているのです。
家庭や都市や国家単位で考えるのではなく、全体(地球)で考える必要があります。
全体がよくならないと部分はよくなるはずがありません。
我々が住んでいる所は地球であるという事を自覚して、地球環境保全の為に
ひとり一人が出来る事を今すぐに取り組む必要があります。
そういったひとり一人の意識と行動の積み重ねが大きな力となるのです。
緑豊かな美しい地球を守るのは我々ひとり一人です。

共生社会

地球上に存在するあらゆる生き物の中で、我々人間だけが知性を持ったことにより、食物連鎖の頂点に立っています。
しかし、それがゆえに他のすべての生き物が持っている全体感を見失い、人間社会のみでの全体観(つまりは部分観)を持つようになりました。
人間社会がすべてであるということから、他の生き物のことには目もくれず、人間社会だけのルールが生まれ、特に近代社会が生んだ産業革命以降、量的豊かさを得た我々人間の数は爆発的に増加し、人間社会だけに都合のよい発展を続けています。
一方で人間社会の発展による環境破壊(自然破壊)という打撃を受け、我々が気づかないうちに様々な生き物が絶滅してゆくことで生態系が崩れています。
地球はすべての生みの親であり、我々人間もそのうちのひとつであるはずで、本来、地球の一部分であるはずです。
地球は我々人間だけの為にあるのではないのです。
地球上のすべての為にあるのです。
食物連鎖の法則と自然淘汰説が地球上では厳然と機能していることから、このままではやがて我々人間も滅んでいくことになるでしょう。
ひとり一人の人間が、自己の持つ知性を地球全体感という視点から考えていく社会が共生社会なのです。

新しい社会(高度自由社会)の核心

「新しい日本(III)」もいよいよ結論に入らなければなりません。
結論は簡潔明瞭を以って示すべきとの格言から、新しい世紀の新しい世界観の提案として、『新しい社会の核』を提案します。

新しい社会の核:
地球上の全人類が他の生き物と共存しながら、衣・食・住の心配をしないで生きてゆける仕組みとして、「世襲・相続のない社会」を目差す。
一代で得た富は一代限りとして、死で以って自己の肉体が母なる大地・地球に戻るように、自己の富も母なる大地・地球に謹んで返却する。
母なる大地・地球は、謹んで返却された富を、地球上のすべての生き物に再び還元することで、衣・食・住の不安を解消してくれる。
これこそ、人類をも包摂した地球上の食物連鎖の完結になる。