第七十一章 苦の正体

苦は楽である。
言い換えれば、
苦と楽は補完関係にある二元要素である。
では、
表裏一体の関係にある苦と楽を構成する一枚のコインの材質は一体何だろうか?
まさに、
苦という材質のコインに他ならない。
では、
苦という材質のコインの正体は一体何だろうか?
まさに、
人間社会における葛藤が苦というコインの材質に他ならない。
自然社会における摩擦が苦というコインの材質に他ならない。
言い換えれば、
食う食われる、自然の食物連鎖の法則こそが、摩擦の根源に他ならない。
まさに、
“他人は地獄である”と喝破したジャン・ポール・サルトルの自他の区分け意識が、
葛藤、摩擦の根源に他ならない。