第三十六章 死を怖れるのは誰?

新・人類は、
“自分”と思っている自我意識はしょせん「ニセモノの自分」であって、「ホンモノの自分」は“自分”という自我意識が一切介入できないところに在ることを知っている。
そうすると、
死を怖れている人間の正体が、“自分”と思っている自我意識である「ニセモノの自分」であることがわかってくる。
まさに、
「ニセモノの自分」が死を怖れているのである。
なぜなら、
死とは、“自分”という自我意識の消滅に他ならないからである。
まさに、
“自分”という自我意識の消滅が、死を怖れる証明なのである。