第三章 反文明社会の人間社会

自然社会は不文明社会。
そして、
我々人間社会は文明社会でなく、反文明社会に他ならない。
なぜなら、
我々人間社会では、善が好くて、悪は好くないという、いわゆる好いとこ取りの二元論の考え方が常識の社会であるからだ。
つまり、
善と悪の二元要素が二律背反(対立)関係とする考え方の社会であるからだ。
一方、
一元論世界である自然社会とは、善も悪も無い不文明社会である。
他方、
本来の二元論世界とは、善と悪の二元要素が補完関係とする考え方の社会である。
つまり、
本来の文明社会とは、善と悪の二元要素が補完関係とする考え方の社会に他ならない。
そういう観点からすると、
善が好くて、悪は好くないという、いわゆる好いとこ取りの二元論の考え方を常識とする我々人間社会は、本来の文明社会とは決して言えず、敢えて言うなら、反文明社会と言った方が適切である。