第八章 矛盾だらけの世界

東西冷戦とは、平等共産主義の東側陣営と自由資本主義の西側陣営とのイデオロギー(思想)戦争であり、アメリカを西側陣営の盟主とする自由資本主義陣営が、ソ連を東側陣営の盟主とする平等共産主義に勝利して現在に至っている。
現に、
東側陣営の盟主ソ連という国家は消滅して、ソ連の盟友であった中国(中華人民共和国)は中国共産党独裁政権を維持しながら実質は自由資本主義に変節した挙句、日本を追い抜いて、アメリカに次ぐ世界第二位の経済大国になり、他の東側諸国も大半は消滅、冷戦時代の構造を唯一維持しているのが北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)という独裁国家だけなのである。
実質は自由資本主義に変節しておきながら、共産党独裁政権を維持している中国(中華人民共和国)。
民主主義人民共和国という正式名でありながら、独裁国家である北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。
こんな矛盾だらけの世界構造を露呈している人間社会とは一体何者なのだろうか?
況んや、
こんな矛盾だらけの世界構造を、アメリカを盟主とする自由資本主義陣営が許容してきた国連という機関は一体何者なのか?
中東に侵略する国家(クエートを侵略したイラク)あると聞けば、行ってそんな国家(クエートを侵略したイラク)ではいけないと言い聞かせ、そんな国家(クエートを侵略したイラク)の元首(フセイン大統領)を絞首刑に処した国連という機関は一体何者なのか?
まさに、
自由資本主義思想が平等共産主義思想を打ち負かした証明に他ならない。
言い換えれば、
自由(競争)が平等を打ち負かした証明に他ならない。
ではやっぱり!
自由と平等は二律背反する表裏一体の一枚のコインに他ならなかったのか?
ではやっぱり!
自由と平等は二律背反する間違った二元要因だったのか?
ではやっぱり!
フランス革命以来のフランスの国是は“自由・平等・博愛”ではなく、“自由・差別・博愛”であるべきだったのか?
我々現代人は、こんな矛盾だらけの世界に、もういい加減決着をつけるべきではないだろうか?