第三章 ゲゼルシャフト(利益社会)の歴史

狩猟型生活から農耕型生活に移行した12000年前以来続いてきた人類の文明社会の経済は、
原始共産制という世を治め、民を救う経世済民の「経済(けいざい)」である正しい社会(始点)の経済で始まり、途中、古代奴隷制→中世封建制→近代資本主義制という世を荊に(いばらに)して、民を災なう(そこなう)「荊世災民」の「荊災(けいざい)」である間違った社会(円周)の経済を経て、究極的には、新代共産主義制という世を啓き(未来の世をひらき)、民を財す(うるおす)「啓世財民」の「啓財(けいざい)」である正しい社会(終点)の経済で終わる。
まさに、
我々現代人は、古代奴隷制→中世封建制→近代資本主義制という世を荊に(いばらに)して、民を災なう(そこなう)「荊世災民」の「荊災(けいざい)」である間違った社会(円周)の経済の極みの世界を生きているのである。
そして、
間違った社会(円周)の経済の極みこそ、お金が中心の金融資本主義経済に他ならない。
まさに、
経済における間違いの極みとは、モノが主でカネが従であるべき経済の基本がどんでん返しされたカネが主の経済(荊災)に他ならなかったのである。
従って、
正しい社会(終点)の経済は、モノが主でカネが従の経済でなければならないだろう。
まさに、
経世済民→荊世災民→啓世財民=モノ経済→カネ経済→モノ経済の証明である。
言い換えれば、
正しい社会(始点)→間違った社会(円周)→正しい社会(円周)=原始ゲマインシャフト(共同体社会)→ゲゼルシャフト(利益社会)→新代ゲマインシャフト(共同体社会)の証明である。
そこで、
古代奴隷時代とは、およそ10000年前からはじまる古代エジプト、古代メソポタミア、古代インダス、古代中国の時代から、古代ギリシャを経て古代ローマの成立とその崩壊した西暦395年までを言う。
次に、
中世封建時代とは、古代ローマ帝国(西暦395年)の崩壊後、東西ローマ帝国に分裂し、東ローマ帝国が崩壊する西暦1453年までを言う。
そして、
近代資本主義時代とは、近代ヨーロッパ、そして、大英帝国時代の幕開けとなった西暦1492年のコロンブスによる新大陸発見(実際は西インド諸島発見)および西暦1497のギャボット父子による北アメリカ大陸発見からはじまり、イタリアでのルネッサンス、ドイツでの宗教革命、イギリスでの産業革命を経て、第一次、第二次世界大戦までのいわゆる文明の第二の波までを言う。
そして、
第二次世界大戦直後からはじまった東西冷戦時代から、文明の第三の波である情報化革命が起こって、現在まで至っている現代金融資本主義時代へと連なっている。
詰まる処、
古代奴隷社会→中世封建社会→近代資本主義社会と辿ってきた間違った社会は一貫して、利益を追求するゲゼルシャフト(利益社会)に他ならなかった。
まさに、
利益を追求するゲゼルシャフト(利益社会)とは、カネが主の経済(荊災)に他ならなかったのである。