第七章 社会(世の中)の本来あるべき姿

貧(貧しさ)が実在で、富(豊かさ)は貧(貧しさ)の不在概念である点が貧富二元論の本質である。
要するに、
貧(貧しさ)が本来あるべき姿で、富(豊かさ)とは本来あるべき姿で無い状態のことを指すのである。
では、
本来あるべき姿で無い状態になると一体どうなるのだろうか?
まさに、
世が乱れるのである。
まさに、
自然社会が乱れるから、自然社会の掟はそういう状態を禁ずるのである。
まさに、
宇宙が乱れるから、宇宙の掟はそういう状態を禁ずるのである。
まさに、
人間社会が乱れるから、人間社会の掟はそういう状態を禁ずるのである。
まさに、
世の中が乱れるから、世の中の掟はそういう状態を禁ずるのである。
まさに、
経済の本質が、世を治め、民を救う「経世済民」である所以がここにある。
ところが、
現実の世の中(人間社会)は、貧(貧しさ)を嫌って、富(豊かさ)を追い求めている状態である。
そうすると、
世の中(人間社会)は乱れるのが必定である。
そして、
世の中(人間社会)が乱れたら、民(一般大衆)が苦しむのは必定である。
まさに、
現実の世の中(人間社会)は、世が乱れ、民が苦しむ、いわゆる「乱世苦民(乱苦)」の状態になっているのである。
そして、
本来あるべき姿の、世を治め、民を救う、いわゆる「経世済民(経済)」の世の中(人間社会)とは、貧(貧しさ)が実在で、富(豊かさ)は貧(貧しさ)の不在概念である貧富二元論の本質が実現された世の中(人間社会)に他ならないのである。