Chapter 93 睡眠のメカニズム

わたしたち人間の眠りのメカニズムについてお話してみたいと思います。
動物が、1日24時間の内、20時間近くを睡眠に費やしていることは、ペットとして飼っている犬や猫を見ていればわかるでしょう。
しかし彼らが完全熟睡をしている時間は非常に短いのです。
わたしたち人間は、一般的には1時間半サイクルの睡眠を繰り返していて、最初の1時間が熟睡で、あとの30分が夢を観ている所謂REM睡眠を4回から5回繰り返して、4回で6時間、5回で7時間半の睡眠を採っているわけです。
しかし、動物の睡眠形態は、5分の熟睡と5分のREM睡眠を繰り返すようです。
従って、10分毎に目を醒ます可能性があるのです。
10分の睡眠を120回繰り返して20時間の睡眠を採っておるのですから、ひっきりなしに寝ては醒めているのです。
まさに彼らの一生は、ほとんど寝ては醒める繰り返しです。
この違いは、トータルの睡眠時間に関係している。
トータルの睡眠時間が多くなれば、睡眠サイクルは短くなっていきます。
トータルの睡眠時間が少なくなれば、睡眠サイクルは長くなっていきます。
動物でもトータルの睡眠時間を少なくすれば、睡眠サイクルは人間のように1時間半になっていくのであって、動物の種類によって睡眠メカニズムが違うわけではありません。
わたしの場合、1日3時間睡眠ですが、1時間半の睡眠サイクルを2回繰り返しているのではありません。
ほぼ3時間近い熟睡と非常に少ないREM睡眠をしているようです。
従って、睡眠サイクルは1回です。
また日によっては1日1時間半の睡眠時間の時もあります。
この時は、ほぼ1時間半近くが熟睡時間で、REM睡眠時間はあるのですが、極めて少なくなります。
これが4時間半の睡眠時間になりますと、1時間半のサイクルを3回繰り返します。
従って、3時間睡眠時間が、睡眠サイクルの形態が変わる分岐点なのです。
比叡山の修行僧の睡眠時間が3時間と言われているのも、こういった根拠に基づいているのだと思います。
3時間という睡眠時間が、4時間半以上の睡眠を採った場合の1時間半の睡眠サイクルとは違うからでしょう。
人間の煩悩の原因は、REM睡眠にある、つまり夢−正夢−を観ている際に煩悩をつくっているのです。
4時間半の睡眠を採ると、トータル1時間半のREM睡眠ですから、1日1時間半の煩悩というほこりを本来奇麗な意識の鏡の上に溜めているのです。
そして、その煩悩を引き摺って、目が醒めている時に、更なる煩悩のほこりを溜めることになります。
ところが3時間以下の睡眠だと、REM睡眠は非常に少ないものですから、溜まるほこりも非常に少ないのです。
あとを引き摺る夢−正夢−を観る時間が極めて少なく、煩悩というほこりを溜めるのも極めて少なくなるので、精神が澄んでくるのです。
肉体の健康を維持するには、最低7−8時間の睡眠が必要であると、医者に以前言われたことがあります。
現在の医者が薦める睡眠時間は6時間といいます。
睡眠のメカニズムが1時間半を繰り返しであることが判明したからでしょう。
要するに、いい加減なことを言っているのです。
確たる根拠を以って言っておるのではないのです。
最近の医術は仁術でなくなって、練金術になってしまったからでしょう。
練金術を駆使する医者に診断してもらって病気が治るわけがありません。
医者を判断するなら、仁術を駆使する医者か、練金術を駆使する医者なのかを見分ける能力が、患者になるわたしたちに必要な時代になってしまいました。
その内に、4、5時間ぐらいの睡眠が適正睡眠だと言う医者が出てくるでしょう。
本題に戻りますが、睡眠時間が少なくなればなるほど、精神と肉体のバランスが良くなっていく。
わたしの持病である心臓発作は、睡眠時間とはまったく関係ありません。
ストレスがすべての発作の原因だと思います。
今年の初めに不眠症になった時がありましたが、4、5日ほとんど眠った感じのない日が続きましたが、発作は起こりませんでした。
やはり怒りが良くないようです。
ただ、最近のわたしの怒りは個人に向けてのものはまったくなく、世の中の不条理、その不条理でぬくぬくと生きておる連中に対する怒りであります。
この怒りは抑えてはいけないと思っているので、発作はこれからも起こるでしょう。
発作が起こらないようにする為に、1日も早く、不条理な世を是正していかなければなりません。
やはり、鬼神四郎の登場を待つしか手はないようです。