Chapter 62 人間の要件

わたしたち人間の人間たる要件は何でありましょうか。
数百万年前に人類という霊長類(Primates)の一種が登場しました。
そして数十万年前に霊長類の中で際立った存在として進化した人類は、万物の霊長(The Lord of creation)にまで上りつめていきます。
彼らをMan-kindと呼びました。
一方、現代人であるわたしたちは、数万年の歴史を持った人間として進化して来たのでありますが、それをHuman-beingsと呼んでいます。
人類がすべての生き物の頂点に立つ運命を背負ったのは、数十万年前の万物の霊長になった時であります。だからThe Lord of creationであるわけです。
それから数十万年経過して、わたしたち現代人のルーツであるHuman-beingsが誕生します。
Human-beingsはその文字が示す通り、Humanity(公正・博愛・慈悲・人情・親切・優しさ)を持ったbeings(存在)となったのであり、そこからメソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明など古代文明発祥の地が登場してくるわけです。
果たして、Man-kindとわたしたちHuman-beingsがThe Lord of creationを同じ祖先とするのかどうかは科学の世界のみならず宗教の世界でも議論百出でありますが、一番有名なのは、ダーウィンの進化論でしょう。
ダーウィンの進化論によれば、Man-kindはHuman-beingsの祖先であるわけですが、現代人であるわたしたちは、白人種のルーツであるインドアーリア系人種、モンゴロイド系黄色人種、アフリカ系黒人種に大きく分けられていて、この三種の原種がすべてメソポタミア文明発祥の地である、今のイラクの地で交叉してから、世界に散って行ったとされている歴史の話では説明し難いのです。
宗教の世界では、この原種はそれぞれ違った星からやって来た、まったく違った人種であると捉え、従ってMan-kindになったと思われます。
現代世界に存在する人種すなわち民族の数は数千と言われています。
国家としては193国。
民族としては数千。
言語としては5千種類。
これだけ多くの種類を持った生き物は人間だけであります。
その人間がHuman-beingsとなったのは、Humanity(公正・博愛・慈悲・人情・親切・優しさ)を持ったからであります。
人間の人間たる要件は、このHumanityにあると思うのです。
人間同士殺し合う戦争の原因は、数千もある民族や5千種類もある言語を200足らずの国家で括ったりするからであります。
人間の人間たる要件は、Humanityにあることを忘れてはいけません。
それを肌の色や、言葉の違いで殺し合いをする人間は、およそHuman-beingsとは言えません。
万物の霊長(The Lord of creation)になった時点から、人間は他の生き物の世界から隔絶された結果、『今、ここ』を生きることが出来なくなったのは確かでありますが、天地創造主(The Lord)がわたしたち人間に求めたのは、Man-kindからHuman-beingsへの変貌であったわけで、他の生き物が、『今、ここ』を生きているのに対して、それすらも能わないものではないのです。
『今、ここ』に居ることは、Humanityの前提条件であるのです。
それすら能わない存在はThe Lord of creation どころか、The Beast of creationであります。
人間(Human-beings)としての数万年の歴史は、まさにThe Beast(畜生)の歴史とも言えるでしょう。
根本原因は偏に、『今、ここ』に居ることが出来ないからであります。
根本原因をわかっているわたしたちなのに、日々先延ばしをして生きているわたしたちなのです。