Chapter 46 惰眠こそ天敵

夢を自由自在にできるには、変化を受け入れる姿勢が必要であると申しました。
変化を受け入れる姿勢のある人は、正夢を観ることは極めて少ないのです。
正夢を観るということは、記憶にあることを−つまり過去のことを−想い出し、それを未来に投影することですから、現状の延長線を志向しているわけで、これは取りも直さず変化に対する拒絶の姿勢であるのです。
負夢を観る人は逆に、変化を好む姿勢がありますから、現状とはかけ離れた光景やストーリーの夢を観るわけです。
正夢を観るのは、女性に多いと以前申しましたが、女性というものが概ね変化を好まないところに原因があるのです。
女性と言っても男性的な女性もいるし、男性の中にも女性的な男性もいるので、概ねと申し上げたのです。
肉体的能力つまり腕力が強いと男性的になり、腕力が弱いと女性的になり自己防衛本能が強くなって変化を嫌うようになります。
男性に冒険心が強いのは、その反面的要素だと考えていいでしょう。
従って、夢を自由自在にできるためには、まず正夢を観ないようにすることです。
そこで思い出していただきたいのですが、正夢を観ているのは、目が醒めた状態も含めて、REM睡眠をしている時であります。
一方、負夢を観ているのは、体を休めるためにある所謂深い眠りの熟睡の時であります。
従って、正夢を観ないで負夢を観るには、熟睡時間の割合を多くして、REM睡眠時間の割合を少なくすることです。
睡眠のメカニズムを現代医学で解明していますが、1時間半のサイクルで睡眠を採るのですが、最初の1時間が熟睡で、残りの半時間がREM睡眠というサイクルを数回繰り返すのが睡眠のメカニズムであると言われています。
従って、睡眠時間は本来、1.5時間、3時間、4.5時間、6時間、7.5時間、9時間、10.5時間、12時間・・・となるわけです。
睡眠時間を多く採れることを自慢にする人がいるようですが、これは大きな錯覚であることを指摘しておきたいと思います。
何故なら、睡眠時間が多い程、熟睡時間の割合が少なくなり、その分REM睡眠時間の割合が多くなるのです。
一日の肉体の疲れが取れれば、熟睡は必要でなくなるのですから、余ほどの肉体的疲労が無い限り、7.5時間以上の睡眠を必要としません。
ましてや、9時間以上睡眠を採っている人は脳味噌を腐らしているようなもので、こういうのを惰眠と言うわけです。
犬や猫が18時間以上眠っているのは惰眠であり、だからすぐに目を醒ますのです。
睡眠を多く採れるということは犬や猫の脳味噌に近いことを自覚するべきであります。
テーマは犬や猫の惰眠についてではなく、熟睡の割合を多くして、REM睡眠の割合を少なくすることであります。
この宇宙に存在するものは、すべて運動をしています。
わたしたちの肉体も常に運動しています。
運動すれば、運動エネルギーは再使用不可能なエントロピーに変化して行きます。
従って、新しい使用可能なエネルギーを補填しなければなりません。
食物を採取するのも、そのひとつでありますが、最も大きいエネルギーの採取は、宇宙に遍在するエネルギーを採取することです。
宇宙に遍在するエネルギーを採取することが、肉体の疲労を回復させることであり、まさに熟睡することがその仕事を担っているのです。
車のタンクにガソリンを補給する際、タンク容量以上のガソリンを補給したら、溢れ出てしまって車のトラブルの原因になります。
熟睡を多く採り過ぎても、エネルギータンクから溢れ出て、体のトラブルの因になります。
従って、睡眠時間を極小化することが、熟睡時間の割合を極大化することになるのです。
究極は、正夢を観るREM睡眠を0にする為には睡眠時間を0にすることですが、一挙には無理ですから、今まで7.5時間睡眠を採っているなら6時間に減らす。6時間なら4.5時間に、4.5時間なら3時間に減らすことです。
肉体疲労の回復は、熟睡しなくても他の方法で可能です。
瞑想などが、その代表でしょう。
熟睡時間の割合を多くすることで、REM睡眠時間の割合を少なくすると、正夢を観ることがだんだん少なくなって行きます。
早速、今日から試してみてください。
惰眠を貪っている人種が、戦争のような愚行をし、その反動で惰眠を貪るどころか、夜も落ち落ち眠れない状態に陥っているのが、大国の大統領や独裁者の悩みと不安であることは想像に難くないと思われます。
やはり因果応報を既に受けておるのです。
みなさんも因果応報を受けない為にも、睡眠時間0を目標にして生きて行くことです。
そうすれば、わたしは安心してゆっくり眠れます。