Chapter 166 眠りの中の夢

睡眠は不測の事態になった時に起こる心身の要求であり、本来の常態である限り不要なものであると申しました。
わたしたちは今まで夢を観ている時は眠っていると思っていましたが、目が醒めている時にも夢を観ているのであれば、夢を観ている時は必ず眠っているとは限りません。
しかし、わたしたちは眠っていることを夢によって確認してきたわけで、眠っている時間(Hour)を夢によって感じてきたのです。
無意識下でのNon-Rem睡眠では時間(Hour)を感じないのは、自己同化(Self-Identify)していないで集合意識と一体であるからに外なりません。
子供の頃の睡眠は熟睡だけの場合が多いので、前夜、意識が消滅した途端に目が醒めて朝を迎えていたことになる。
ところが大人になったわたしたちは熟睡のあとにRem睡眠があって、そこで夢(正夢)を観ることで時間の間隔を感じている。
そうしますと、時間を感じるということは夢を観ていることに外ならないわけですから、目が醒めている間も夢を観ていることになる。
しかし夢の中では時間を感じないのですから、時間を感じるのは夢を夢だと認識した瞬間(とき)で、それは眠りから醒めた瞬間です。
時間を感じるということは自己同化(Self-Identify)しているからで、新幹線と共にいると速度を感じないのに、新幹線から離れてはじめて速度を感じるのと同じです。
普段のわたしたちが目を醒ましている時に時間を感じているのは、新幹線から離れているからで、つまり自己同化(Self-Identify)しているからです。
逆に、夢を観ている時に時間を感じていないということは、それがたとえ正夢を観ているRem睡眠下でもまだ新幹線と完全に離れていないことを意味しており、潜在意識下にあることに外ならないわけです。
わたしたちが目を醒ますということは眠りから目を醒ますことと思っているのですが、夢を観ている時が醒めている時であって、眠りから目を醒ますことは、逆に眠りに落ちていることです。
だから、わたしたちの精神は四六時中眠っているわけで、だから四六時中夢を観ているのです。
要するに、眠っている時が醒めており、醒めた時が眠っておるわけです。
わたしたちは、1日を眠っている時と醒めている時の二つのシフトで生きていると思っていますが、実はずっと醒めていて且つずっと眠っているのであって、交互に起こる二つのシフトではないのです。
あなたは時間を感じて生きていますか。
それなら、あなたはずっと眠っているのです。
あなたは時間を感じずに生きていますか。
それなら、あなたはずっと醒めているのです。
ずっと醒めているなら夢を観ても眠りは不要です。
ところがあなたは眠りの中の夢を観ているのです。