Chapter 131 使命を知る

わたしたち人間も、地球上に生きている限り、地球という正確無比に動いている生命体の一部品に過ぎないことを先ず認識することが大事だと思います。
地球というひとつの大いなる有機生命体があり、更にもうひとつ大きな宇宙の目的に沿って動いている地球も宇宙から見れば、やはり小さな部品に過ぎないのです。
そうしますと、わたしたちの存在意義というものは、大いなる宇宙の存在意義の中からしか見出すことができません。
宇宙の詳細な仕組みを知る必要はなくても、わたしたちの宇宙の存在意義だけは知っておかなければならない。
それが一部品である、わたしたち人間の責任です。
わたしたちの宇宙の存在意義。
いろいろな切り口があろうかと思いますが、宇宙の解明は帰納的推論に拠る処大であった点に重点をおきますと、宇宙に存在するすべてのものは円運動する。
ミクロの世界を志向する量子力学と、マクロの世界を志向する相対性理論を貫く考えは、円運動ではないでしょうか。
すべての星が、自身が回転(自転)しながら、どこかのまわりを回っている(公転)。
星の集団である星雲もやはり同じように円運動している。
原子核のまわりを回っている電子も自転と公転をしている。
ミクロからマクロまでを貫く共通のもの。
それは円運動です。
わたしたち地球も自転と公転の円運動をしている。
わたしたち人間の体を構成している細胞は有機化合物即ち炭素を含んだ分子でできており、炭素は1個の原子核のまわりを6個の電子が回っている原子なのですから、わたしたちの体も円運動をしている筈だと推論できるわけです。
円運動の基本理論は、繰り返しの法則です。
つまり始まったところに戻ってくることを続けるのが円運動の基本であるのです。
始まりと終わりがあるということは有限であるということです。
しかし始まった点が終わりの点でもある円運動では、位置即ち三次元空間上では有限であっても、運動即ち時間の概念が加味された四次元時空間上では無限です。
円運動とは、有限の空間上を無限に動き続けることを意味しているわけです。
わたしたちの宇宙を定義するなら、有限の空間上を無限に動き続ける世界と考えればいいわけですから、わたしたち人間も有限の肉体上を無限に動き続ける有機体と考えられます。
肉体は80年そこそこで有機機能はなくなってしまいますが、運動は原子のレベルでは灰となり土となっても依然続けていくのです。
そうしますと、わたしたち人間というものは、それぞれ固有の有機機能を持っているところに特性があると考えられます。
一部品としての人間の存在意義は、この固有の有機機能にある。
わたしたち人間が、生まれて死ぬまでの一生とは、固有の有機機能を果たす為に存在するわけで、それを使命と言うのです。
従って、すべての人間に固有の有機機能、即ち使命があるのです。
自分自身だけの固有の使命を一生知らずして生きていくことは、地球の、宇宙の一部品として許されないのです。
自分の使命を持っているか持っていないかの問題ではなく、知っているか知らないかの問題なのです。
あなたは自分の使命を知っておられるでしょうか。