第七章  孤独・武蔵

武蔵は 独りで生まれ 独りで生き 独りで死んでいった

これほどに 孤独を好んだ者はない

だけど 考えてみれば 誰もがすること

武蔵は 他の者より 少し早く分かっただけ

剣の道を極めることで 早く分かった

何事にも極めることの出来る人は この真理をすぐ理解する

武蔵が 闘った相手も みんな武蔵の心の中

勝つか負けるか それは武蔵の心次第

独りになれたら武蔵の勝ち

独りになれなかったら武蔵の負け

武蔵は いつでも独り

勝負に勝つためには 仕方のないこと

どたばた 集団を組む連中は 到底 武蔵にかなわない

相手と闘う前に まず自分が独りになりきることから闘いが始まる