第四十四章  最強軍団―8

一刀斎は居合い抜きだから 相手の攻撃を待っている

スピードとタイミングが勝負だ

武蔵は二刀流だから 相手の太刀を跳ね飛ばし二の太刀で相手を斬る

相手の一太刀をかわす力量と技が要る

当然 武蔵から仕掛けることになる

ふつうは 武蔵の一太刀は 長刀で攻撃する

そして その一太刀をかわした瞬間脇差しで 相手を斬る

小次郎のつばめ返しは その二の太刀をもかわすスピードを持っていたから自信があった

しかし 武蔵は二刀を使わず 小次郎の流儀に合わした

今回も 武蔵は 一刀斎の流儀に合わすつもりらしい

最初の仕掛けに脇差しを使って 攻撃を仕掛けた

その瞬間一刀斎は長刀を居合い抜きした

しかし武蔵の脇差しの方が軽い分スピードは五分五分だったから

刀と刀がかち合って火花が散った

その瞬間 武蔵の長刀が 一刀斎の首のところで止まっていた

一刀斎は 声も出せずに 膝から崩れた

さすがの 十兵衛も その武蔵の戦術と力量に度肝を抜かれた

武蔵の強さを まざまざと見た 家光はほくそ笑んだ