第四十章  最強軍団―4

家光の時世は 徳川将軍十五代の中で最悪だ

三代家光から五代綱吉までが日本の暗黒の時代だ

元禄文化を生んだのも 暗黒の世であったからだ

人間の悲しい性か 不幸なときに精神の向上があり 幸福なときに精神の後退がある

しかも その精神性の向上後退と 幸福不幸が 時間がずれてやってくる

だから 家光の時世が最悪だと言える 

庶民の不満が爆発寸前までいったのは綱吉の元禄の世であったが 

その基をつくったのは 家光だ

タイムスリップして この最強軍団は 今この家光の時世に敢然と立ち向かう

光圀は それを良く分かっていた

十兵衛も 家光の本性を見ぬいていた 家光の剣の指南をしていたからだ

あきらかに 母君のお江殿の言われる通り 弟の忠長殿に将軍の座を譲るべきであったのだ

それを阻止したのが 家康とお福(春日の局)だ

今はなき家康をどうこう出来ない 

最強軍団は春日の局を まず血祭りにあげる

さあ、いよいよ江戸への進軍だ

光圀も 一緒に行くという

水戸の黄門さまの世直しの旅の話しは ここから後世に伝わった