第四章  厳しい・武蔵

真実に生きる人間は自分に厳しく 他人に優しい

虚偽に生きる人間は自分に優しく 他人に厳しい

武蔵は あまりにも 自分に厳しかった

それは 真実に生きる者にとって宿命だ

安易に生きるということは 虚偽に生きることであり

それは 結局 自分を傷つけていることになる

それが理解できないのが 安易にうまく世間を渡っているつもりの哀れな人間 

そういう人間は必ず 何事も人のせいにする

自己完結能力に関しては 精神的不能者だ

武蔵は あえて女性を寄せつけなかった 精神的不能者になりたくなかったからだ

世に性的能力の旺盛な者がたくさんいるが そういう人間は精神的不能者だ

武蔵の強さは 性的能力を押しこめて 精神的能力を高めたことだ

こういった 剣客は 武蔵以外には いない