第三十九章  最強軍団―3

水戸に着いた一行は 偕楽園へ招かれた

半蔵が 先に手下に連絡させておいたのだ

竹千代は既に光圀と 命名していた

そして 偕楽園で 家来や農民の教育を熱心にしていた

日吉と面談した時は さすがの竹千代も緊張した

将軍家光も幼名竹千代 光圀も竹千代 しかし人格はまったく違っていた

将軍家は二代将軍秀忠公の血が入った七代将軍まですべて暗君だ

それは 血統の問題で 深慮遠謀の家康も ここまで見通すことはできなかった

だから 八代将軍吉宗の代で秀忠の血が将軍家から消えさることによって徳川二百五十年は続いたのだ

その分岐点が 水戸光圀と三代家光から五代綱吉だった

しかし結果的には 水戸の血を引いた十五代将軍徳川慶喜によって日本の国を救った

しかし それは二百年以上待たなければならなかった

この偕楽園での最強軍団との邂逅があれば これは時間を遡る不可能な話しになる

一行の後をついてきたのは やはり十兵衛だった

光圀は 一行の者たちに 十兵衛を紹介した

半蔵も 気持ちよく 十兵衛を受け入れた

光圀が みんなの中で一番若かったが さすがにみんなも一目置いた

二百年の時間を遡っての 大同団結の瞬間だった