第三章  独り・武蔵

一乗寺での吉岡一門との決闘に 武蔵の宿命に生きる強さがあらわれている

この世では 独りで生きるしかない真理を見ぬいている

世間の俗事に振りまわされているのが 凡人だ

やれ面子だ やれ誇りだ

武蔵には 一切 そういった俗事には関わらないという強い意志がある

剣の腕など その意志力からみれば なんの力もない

柳生であっても 武蔵と戦えば 苦もなくねじ伏せられる

独りで生き切る者は 強い

武蔵の本当の強さは 独りになれるところにある