国を売ったマスメディア

犯罪は人間世界だけにあるものです。
動物の世界では、殺す行為すらも自然の摂理として片づけられるのに、人間世界では、許されざる犯罪行為と見做されます。
その違いは、意識の問題に関わっているのです。
動物は無意識下で生きていますが、彼らの無意識は自然の意識つまり地球意識延いては宇宙意識と繋がった無意識であるのに対し、人間が犯罪を冒すときの意識は、自然の意識と乖離した顕在意識下での個別無意識なのです。
現代人のわたしたちは、四六時中眠ったような気がしないでずっと眠っているような人生を送っています。
従って、四六時中夢を観ているような、観ていないような状態で生きているとも言えるのです。
しかも、そのことに気がつかずに、意識がぼっとした状態が常態だと思っている。
ひと昔前までは、一般に気が狂(ふ)れた状態、病理学的には神経衰弱という精神病だと診断されていたのです。
神経衰弱の精神病患者が世間にうようよしているのが、先進社会の実態であるのですから、凶悪な犯罪が頻発するのは当然なわけです。
アメリカや日本では、10人中9人までは神経衰弱者であると考えてもいいでしょう。
従って、わたしたちも先ず自分は神経衰弱を患っていると考えていた方が無難だと言えます。
“自分だけは違う!”と思うことが、もう神経衰弱を患っている証拠であるのです。
それほどに社会(先進)は患っている。
特に日本人は、“みんなで渡れば怖くない”という意識が常にある。
島国で農耕民族である日本人は昔から、“皆で一緒に”をモットーの村社会を形成してきた結果、“村八分”されるのを極度に嫌う風潮ができあがってしまい、なにごとも多数決で判断してしまい、“みんなで渡れば怖くない”、“前例のないことはしない”といった進取の精神がまったく欠落した人種になってしまったのです。
まさしく現代日本社会は、一億総神経衰弱患者の様相を呈していると言っても過言ではありません。
しかし、“みんなで渡れば怖くない”ものですから、それぞれがまったく自覚症状がないわけです。
一億総神経衰弱病になり果ててしまった原因はいろいろ考えられますが、最大のものは、前述した戦後のアメリカによる一億総日本人ロボット化社会の形成にあります。
戦後義務教育の退廃、テレビを筆頭のマスメディアによる一般国民への洗脳活動は、いままさにその極致にあると言わざるを得ません。
堕落させるようなテレビ番組を見て、何も感じない日本人が10人の中に9人もいるその姿は、まさに国家そのものが精神病院のようであります。
利潤追求を金科玉条のように信じてきた資本主義の盟主アメリカでは、テレビのコマーシャルの合間に番組が放映されといると憤懣やる方ない聴衆に応えて有線テレビの時代に入り、CBS、ABC、NBSといった民間放送の大手は凋落の一途を辿っている現状であります。
要するに日本では、NHK、イギリスでBBCといった国営放送と同じ放映料を徴収するかわりにコマーシャルはしないテレビが普通になっているのです。
一方、日本は昨今の視聴率買収事件が象徴しているように、民放がリードしているのが実態であります。
利潤追求が絶対の彼らは、当然視聴率を上げてスポンサーから金を巻き上げようとする結果、このような事件が発生するのです。
因みに、番組の間のコマーシャル時間の長さでは、日本の民放は既にアメリカの民放を追い越して断トツのコマーシャルの合間の堕落番組になり下がっているのです。
こういった現象は、政治、行政、経済問題以前の教育問題に関わるものであります。
各論としての原因は、これらに携わっている人たちに大きな責任があると、確かに言えるのですが、結局は、わたしたち日本人ひとり一人の問題に帰結するわけで、いくら変な政治家、役人、事業家といえども、家庭に帰れば一国民であるわけで、一国民としての問題意識が無い故に、変な政治家、役人、事業家になって変な国にしてしまったわけです。
先ず、わたしたちひとり一人が自覚することからしか、この患った社会を治していく道は無いと考えられます。