大蔵省・外務省が日本を破滅に導く‐「これでも国家と呼べるのか」小室直樹 著より抜粋

大蔵省は正気の沙汰ではない
日本財政が破産しかかっている−すでに破産しているという意見さえある−のに、政治家も役人も、いっこうに気にしない。
政府は、出す必要のないお金まで外国に出しまくっている。
平成8年度予算案の編成作業が進んでみると、一般会計の歳出は75兆円−ちなみに平成15年度は84兆円−規模になる見込み(12月25日決定の政府案)。
「財政危機宣言」を出しておきながら、これほどひとを舐めきった話ってあるものか。
すってんてんなのに豪遊がますます派手になる。
こんな放蕩息子はすぐさま勘当される。
愛想も尽かされる。
ところが、こんな政府・大蔵省でも、すぐさま見放さないのが日本人。
摩訶不思議とも何とも言いようもあるまい。
平成8年度の歳出は75兆円規模となって、前年度(平成7年度)の71兆円弱をぐっと上回る。
巨大な借金があるのに、歳出を前年度よりもぐっと増やすのだから、これはまさに狂気。
歳入が増える見込みでもあるのか。
いや、どういたしまして。
景気は、思ったほどには回復していない。
法人税が低迷したりして、税収は当初の見積もりが53兆円−平成14年税収入は40兆円強に減っている−ほどであったが、どうも51兆円くらいしか見込めなくなってしまった。
税外収入も増加しそうもない。
歳入は、思ったよりずっと悪い。
それなのに、歳出は、昨年の71兆円から、ぐっと増やして75兆円ほど。
正気の沙汰だと思いますか。
カルト教団のやったことを評して、「一言で言うと正気の沙汰ではない」と言った文部大臣がいた。
大蔵省のやっていることは、一言で言おうと何言で言おうと、正気の沙汰とは言いようがない。と、こう評した政治家、ジャーナリストは一人もいなかった。
これほどベラボーな歳出をどうやってまかなうのか。
方法はただ一つ。
借金をする。
また借金をする。
またまた借金をする。
これしかありえないでしょうが。
当初予算で25兆円を超えるほど(平成15年は30兆円)の国債を発行することになる。
しかも半分は、償還財源のない赤字国債なのだから、呆れかえる。
国債依存度が、当初予算だけで、なんと28%。歳入は増えないのに歳出は増えるばかり。
どうせ第一次補正予算、第二次補正予算を組む必要があるに決まっている。
何しろ、政治家も外務省も、お金を理由もなく世界中にバラ撒くのが大好きなのだ。
ことによったら、第三次補正予算、第四次補正予算も必要になるかもしれない。
どこまで増える、国債ぞ。

2007年現在、日本の財政赤字はますます増えています。
こんなことがいつまでも続けられると、みなさんは思いますか。