五番街のマリー
はじめに

阿久悠さんの「ジョニーへの伝言」と「五番街のマリー」という詩をイメージして、小説を書いてみることにしました。
「ジョニーへの伝言」の主人公はマリーです。
「五番街のマリー」の主人公はジョニーです。
従って、
「五番街のマリー」の主人公は「ジョニー」です。
しかし、実際の主人公はマリーとジョニーではなくて、マリとジュンなのがミソです。
時系列的に詩を並べてから、本題に入りたいと思います。
『ジョニーへの伝言』
ジョニーが来たなら 伝えてよ
二時間待ってたと
わりと元気よく 出ていったよと
お酒のついでに話してよ
友だちなら そこのところ
うまく伝えて

ジョニーが来たなら 伝えてよ
わたしは大丈夫
もとの踊り子で また稼げるわ
根っから陽気に できてるの
友達なら そこのところ
うまく伝えて

今度のバスで行く 西でも東でも
気がつけば さびしげな町ね
この町は
友だちなら そこのところ
うまく伝えて

『五番街のマリー』
五番街へ行ったならば
マリーの家へ行き
どんなくらし しているのか 見て来てほしい
五番街は古い町で 昔からの人が
きっと住んでいると思う たずねてほしい

マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた
それだけが気がかり

五番街でうわさをきいて
もしも嫁に行って
今がとてもしあわせならば 寄らずにほしい
五番街へ行ったならば
マリーの家へ行き
どんなくらししているのか 見て来てほしい
五番街で住んだ頃は 長い髪をしてた
可愛いマリー 今はどうか しらせてほしい

マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた
それだけが気がかり

五番街は近いけれど
とても遠いところ
悪いけれど そんな思い 察してほしい
作詞 阿久悠

歌 高橋真梨子

それでは今から書きます。

平成21年3月8日  新 田  論


(一)−青春の追憶−
(二)−青春の忘れもの−
(三)−夏の宴の後−
(四)−晩秋の嵐−
(五)−嵐の中の静けさ−
(六)−竜巻のなか−
(七)−渦の底の静けさ−
(八)−擡げる喧噪−
(九)−喧噪の収斂−
(十)−冬の嵐−
(十一)−草原の輝き−
(十二)−弱き力−
(十三)−ひとりの世界−
(十四)−清算の日々−
(十五)−再出発の決意−
(十六)−前後裁断−
(十七)−後顧の憂いを断つ−
(十八)−聖橋での再会−
(十九)−目前の幕間−
(二十)−開いた幕−
(二十一)−二つの舞台−
(二十二)−自分ひとりだけの世界−
(二十三)−ふたりの世界−
(二十四)−五番街を出たマリ−(最終章)

おわりに

阿久悠さんの「ジョニーへの伝言」と「五番街のマリー」という詩をイメージして、小説を書いてみました。
「ジョニーへの伝言」の主人公はマリです。
「五番街のマリー」の主人公はジュンです。
そして、本作品は、それぞれの唄の後日談として、その後どのように展開していくかを想像をたくましくして書いたわけです。
嘗て、織田信長が本能寺で憤死しなかったら、その後の日本、延いては、世界がどのようになっていたかを想像をたくましくして書いたのと同じ狙いがあったわけです。
最後にもう一度、阿久悠さんの「五番街のマリー」を思い出して、作品を締めたいと思います。

五番街へ行ったならば
マリーの家へ行き
どんなくらし しているのか 見て来てほしい
五番街は古い町で 昔からの人が
きっと住んでいると思う たずねてほしい

マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた
それだけが気がかり

五番街でうわさをきいて
もしも嫁に行って
今がとてもしあわせならば 寄らずにほしい
五番街へ行ったならば
マリーの家へ行き
どんなくらししているのか 見て来てほしい
五番街で住んだ頃は 長い髪をしてた
可愛いマリー 今はどうか しらせてほしい

マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた
それだけが気がかり

五番街は近いけれど
とても遠いところ
悪いけれど そんな思い 察してほしい 
作詞 阿久悠

歌 高橋真梨子


平成23年3月8日  新 田  論