第九十三章 超歴史観

歴史は常に勝利者によって記録されてきました。
言い換えれば、
歴史は常に支配者によって記録されてきました。
ところが、
支配・被支配二元論世界では、支配者は質的優位性と量的劣位性を有し、被支配者は質的劣位性と量的優位性を有する。
従而、
圧倒的多数の被支配者にとって歴史は一切記録されてこなかったのです。
その結果、
人類は進化どころか、愚劣な大衆に退化してしまったのです。
スペインの哲学者ホセ・オルテガは、人類の大衆化現象がすでに起こっている、と100年前に喝破した。
大衆化現象の特徴は、
(1) 大衆は、常に他人(ひと)と同じことしかできない。
(2) 大衆は、優れた自己評価をしたがる。
(3) 大衆は、権利は主張するが、責任は果たさない。
まさに、
質的劣位性と量的優位性が相俟った現象こそ、退化し続ける大衆化現象に他ならないのです。
従而、
21世紀は、善悪二元論に基づく歴史観を超える超歴史観が求められる時代となるでしょう。