第六章 大人になるということは悪人になること

生きることが必要善のように勘違いして生きているのが、われわれ人間の大人に他ならない。
一方、
生きることが必要善として生きているのが、純真無垢な人間の子供や、自然社会の生きものに他ならない。
まさに、
本来の生き方は、必要善として生きることに他なりません。
逆に言えば、
必要悪のように生きることは、本来の生き方ではありません。
では、
われわれ人間の大人は、一体何のために生きているのでしょうか?
更に酷いことには、
われわれ人間の大人社会、つまり、人間社会がすべての生きものの頂点に立っていることは不条理極まりないことになります。
地球(自然社会)は、そんな不条理な人間社会を許容しているのでしょうか?
現に、
昨今の専門家(スタンフォード大学他)の研究によると、21世紀のこの時代は、6000万年前に恐竜が絶滅して以来、6度目の生命体絶滅の危機が迫っており、今回は人類の絶滅まで及ぶだろうと予測しています。
地球以外の星に生命体が存在し得る確率の低さは、全宇宙の星の数を遥かに凌ぐから、人類のような生命体が他の星にも存在する確率はほぼ100%ないと言ってもよい。
その最大の理由が、鉱物・植物・動物という三種の生命体の存在確率の高さを持つ地球(自然)の食物連鎖の法則にあります。
平たく言えば、
すべての種が、食う食われる捕食関係にある食物連鎖の法則こそ、生命体の存在確率を高めているのです。
では、
この事実は、一体何を示唆しているのでしょうか?
まさに、
いかなる種といえども、増え過ぎても、減り過ぎても、この法則に違反することを示唆しているのです。
ところが、
人類は増え過ぎ続けているのです。
現に、
紀元0年から16世紀の1500年間に3億から4億程度しか増えなかった人類なのに、17世紀の100年間には6億、18世紀の100年間には8億、19世紀の100年間には10億、20世紀のはじめには16億、20世紀のおわりには63億、そしてそれからまだ15年しか経過していない2015年には73億近くと、1500年間で1億しか増えなかった人類が、たった1年間で1億近く増え続けている異様さは、地球にとっては異常事態に他なりません。
まさに、
われわれ人間の大人の社会、すなわち、人間社会は、地球にとって必要悪に他ならず、そんな人間の大人はワルになる宿命を持っていると言っても過言ではありません。