第五十九章 客観宇宙論=実在宇宙論

風船の表面に展開される(映される)世界が、従来の137億光年のビッグバン映像宇宙なら、風船の中心にポツリと一点存在する世界こそが、自己だけ存在する実在宇宙なのです。
では、
実在宇宙に存在する自己とは、一体何者なのでしょうか?
普段、自分だと思っている自分なのでしょうか?
そうであるなら、
自分もやはり風船の表面に展開される(映される)映像世界にいることになり、錯覚は永遠に続くことになるでしょう。
言い換えれば、
夜の眠りの中で観ている夢を現実だと錯覚し続けることになるでしょう。
だが、
毎朝、目を覚ますと、眠りの中で観ていた現実が、実は夢であったことに気づくのです。
宇宙論的に言えば、
毎朝、風船の中心にいた(実在していた)宇宙が、実は風船の表面に展開される(映される)映像宇宙であったことに気づくのです。
そして、
毎朝、錯覚から気づいた瞬間だけ、風船の中心にポツリと存在する一点の自己に戻るのです。
まさに、
風船の中心から観測する宇宙こそ、風船の表面に展開されている(映し出されている)映像宇宙、すなわち、主観宇宙に他ならないのです。
逆説的に言えば、
風船の表面に展開されている(映し出されている)映像宇宙、すなわち、主観宇宙から観測する(客観視する)、風船の中心にポツリと存在する一点の自己の宇宙こそ、客観宇宙であり実在宇宙に他ならないのです。