第五章 生きる=必要悪

地球が自転し、太陽の周りを公転するように、森羅万象、円回帰運動しているのが、宇宙の真理のようです。
言い換えれば、
始点からはじまって、円周を経て、終点に回帰するのが、宇宙の真理のようです。
そして、
円回帰運動においては、始点=終点だけが実在点であって、その間の円周は連続した線と錯覚しているだけで、実際は非連続の点であるのです。
ところが、
生きることが現実で、死ぬことは現実からの逸脱だと思い込んでいる、われわれ人間の大人は、森羅万象、円回帰運動と捉えずに、振り子運動と捉えているのです。
そして、
振り子の両端を始点=終点と捉えずに、始点と終点を二律背反していると履き違えて(錯覚して)いるのです。
その結果、
死を忌み嫌い、生を追いかけるという、土台不可能な人生を送っているのです。
まさに、
勘違いの人生を送っているのが、われわれ人間の大人なのです。
まるで、
睡眠を採ることが必要善のように勘違いして、生きているように。
まさに、
生きることが必要善のように勘違いして生きているのが、われわれ人間の大人に他ならないのです。
従而、
われわれ人間の大人が勘違いのない人生を送るためには、生きることは必要悪だと捉える以外に道はないのです。
そして、
生きることは必要悪だと理解できたら、われわれ人間の大人も、悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖に苛まれる人生から解放されるのです。