第二十八章 「主観の歴史観」の大罪

嘘をつくのは罪である。
アメリカで昔ヒットした曲の題名にもなっています。
It is a sin to tell a lie.
では、
盗むのは罪でないのでしょうか?
殺すのは罪でないのでしょうか?
強姦するのは罪でないのでしょうか?
まさに、
罪でないのです。
なぜなら、
自然社会では罪でないからです。
現に、
自然社会では、盗む、殺す、強姦するのは日常茶飯事だからです。
ところが、
嘘をつくのは罪です。
なぜなら、
自然社会で嘘をつく者は一切いないからです。
人間社会独自のルールを最初につくったのが、ユダヤ教の開祖であるモーゼであり、数多くのルールの中の核になっているのが十戒です。
・神は主なるわたしをおいて他にいてはならない。
・あなたは、いかなる偶像崇拝もしてはならない。
・あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
・あなたは六日働いて七日目は安息日として休まなければならない。
・あなたの父母を敬いなさい。
・あなたは殺してはならない。
・あなたは姦淫してはならない。
・あなたは盗んではならない。
・あなたは隣人に関して偽証してはならない。
・あなたは隣人の所有するものを欲してはならない。
だが、
自然社会では、このような戒めを遵守している者など誰もいません。
では、
自然社会のルールと人間社会のルールでは、どちらが優先事項なのでしょうか?
言うまでもなく自然社会のルールが優先事項なのです。
まさに、
客観性のルールが優先事項なのです。
まさに、
主観性の歴史観の罪がここにあるのです。